2021年6月6日日曜日

父、燻製を作る


 若い時分はリュックに寝袋や飯盒を背負って日本アルプスの山にも登った父。今でもアウトドアが好きでDIYもお手の物。ただし、仕上がりの美しさは度外視ですが。

 実家でも手作りの燻製機でチーズやウインナーなどの燻製を作り、私もよくもらっていましたが、しばらく我が家で暮らすことになったときに「燻製の道具を持ってきたら」と言ってみました。何かすることがある方がいいし、それが得意なことならなおさらですからね。

 実家の燻製機はすすけて真っ黒であまりにも汚かったので、父は我が家に来てから作ってやると言いました。それで、来て間もなくいそいそとホームセンターに出かけ、ステンレスの缶や鉄の棒を買ってきて、試行錯誤しながら燻製機を自作していました。そしてブロックタイプのプロセスチーズを探し回り、どうやら見つけて買い込んできました。

 準備が整い、いつやるんだと聞いてきました。父は今回作った燻製機を自分用ではなく我が家用に置いて行くつもりらしく、自分が帰ってから私や次男が燻製ができるよう、やり方を教えたいと思っているのでした。

 この土日は予定がないので、買い物や掃除は土曜日に済ませ、日曜日に燻製を教わると決めました。





 チップブロックに火をつけていぶすこと数時間で燻製チーズが出来上がりました。冷めてからちょっと味見をしてみました。ふちの香ばしさ、歯触り、味もなかなかの仕上がりでした。ビールが欲しくなりそうです。

 
 ところで、準備段階で失敗もありました。チーズを買いに行った父が、大きなブロックのチーズがあったと買ってきたのはクリームチーズ。燻製をしたら熱で溶けてしまいます。大量のクリームチーズをどうしようか。そりゃチーズケーキを作るしかありませんよねぇ。




 ネットで調べて、簡単で美味しそうでチーズをたくさん使うバスクチーズケーキを作ることにしました。

 ケーキなんてほとんど作ったことがありませんが、なぜかケーキ型などたくさん持っています。半分は母が使わなくなったのをくれたものです。まとめて箱にしまっていたのをごそごそして型を用意しました。

 いよいよ作り始める段になって、泡立て器がないことがわかりました。全然使わないから錆が出て捨ててしまった気がします。クリーニングを出しに行くついでに食品スーパーで探しましたがありませんでした。反対方向のホームセンターに行くしかないのですが、すごく面倒です。

 いったん帰って、製菓道具の箱にある電動ハンドミキサーを引っ張り出しました。かれこれ30年以上前のもので、しかも買ってすぐに何度か使ったかもしれませんがその後何十年も放置しています。果たして使えるのかしら。コンセントをさしてスイッチを入れると、動きました!

 それでどうにかこうにか材料を混ぜ、焼く段になって、レシピでは220℃で焼くとあるのですが、うちのオーブンレンジは200℃までしか設定できないことが判明。そもそも次男が下宿先で使っていた簡易なものなので、ケーキを焼くとか想定していないのでしょう。

 200℃で一応時間通り焼いてみて、焼き色が足りないのでさらに10分焼き、取り出しました。フルフルで、こんなんでいいの?と不安に。

 すっかり冷めてから切ってみましたが、やはり柔らかすぎて形が崩れてしまいます。冷蔵庫で冷やして夕食後食べてみると、いくらか硬くなって味はまあまあ合格でした。今度は丸ごと冷蔵庫で冷やしてから切らなくては。

 クリームチーズはまだまだあるので、また作ってみようと思います。



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