2018年10月27日土曜日

上野天神祭4

 だんじり巡行は籤引で決まる曳航順に進みます。しるしと楼車が一対となっており、お囃子は東町の桐本以外は祇園囃子です。

 狭い城下を軒すれすれに曳航するので迫力があります。角を曲がる辻回しも見所です。

一番 三明

二番 二東・月鉾

三番 花冠

四番 しるし(琴高仙人)

五番 小蓑山

小蓑山









上野天神祭3

 神輿行列の後から鬼行列が続きます。悪疫退散と五穀豊穣を祈念し、元禄年間に始まったとされる「役行者列」と、寛政年間に始まったとされる「鎮西八郎為朝列」で構成されています。鬼の面は桃山時代から江戸時代後期にかけて制作された能面などが用いられています。

 まだ小学校に上がる前だったと思いますが、一度上野天神祭を見たことがあります。幼い子どもにとって鬼は大変大きく恐ろしく、中でも重そうな釣鐘や経典を入れた笈を背負ったり、大きな斧を担ぎ、道いっぱいにひょろつきながらやってくる「ひょろつき鬼」は、子どもを見るとそばに寄って来て泣かす一番怖い鬼でした。

 新町通りで鬼行列とだんじり巡行を見ました。

獅子

日本最大級の御幣

真蛇(悪鬼)

無面小鬼

八天 小さな鬼

行道面(四天)

阿古父尉(役行者)

ひょろつき鬼 釣鐘

ひょろつき鬼 笈持

ひょろつき鬼 斧山伏

ひょろつき鬼 斧山伏

獅子口と泥顰(先達)


武将(鎮西八郎為朝)

太鼓台と太鼓打


2018年10月26日金曜日

上野天神祭2

 神幸祭(本祭)の巡行は、朝、町の東端の東御旅所を出て、神輿、鬼行列、楼車(だんじり)の順に本町筋を西へ進み、神輿は西御旅所へ。楼車(だんじり)は二之町筋と本町筋で昼休憩です。午後は西御旅所を出た神輿が二之町筋に着いて、先頭になり、二之町筋を東へ向かいます。新町通りを南進し、さらに西へ曲がって三之町筋を進み、徳居町で終了します。

 午後の二之町筋と新町通りの三差路で神輿を待ちました。

子供みこし

ギャルみこし

菅青会みこし

稚児

稚児

神輿(天満宮)


神輿(九社宮)

2018年10月23日火曜日

上野天神祭1

 三重県伊賀市の上野天神祭は、400年の歴史がある祭礼です。10月25日を本祭として続いてきましたが、祭を担う人手不足などにより、去年から25日の直近の日曜日に神幸祭(本祭)を行い、金曜日に宵山、土曜日に足揃えの儀・宵山を執り行っています。

 祭り町は伊賀上野城下の楼車(だんじり)を出すだんじり町九町と、鬼行列を出す鬼町四町で構成されています。金曜日には午後からだんじりが各町に展示され、夜には提灯で飾られます。土曜日は午後、鬼行列が町を練り歩き、だんじりが曳航されます。また夜には提灯にろうそくの灯りがともっただんじりが上野天神宮へ向かいます。日曜日の神幸祭は、神輿・鬼行列・だんじりが一日城下町を巡行し、見る人を幽玄の世界に誘います。

 上野天神祭は2002年に国の重要無形民俗文化財に指定され、また2016年に他の33件のお祭りとともに、「山・鉾・屋台行事」としてユネスコ無形文化遺産に登録されました。

 今年は10月19日・20日・21日の3日間にわたって行われた上野天神祭、21日の神幸祭に行きました。

 午後の巡行が始まる前、休憩中のしるしとだんじりを見学。

上野天神宮(菅原神社)

 
四番魚町のしるし 琴高仙人と
だんじり 紫鱗

紫鱗

五番小玉町のだんじり 小蓑山

小蓑山の胴幕

六番中町のだんじり 其神山・葵鉾

七番向島町のだんじり 鉄英剣鉾

八番新町のしるし 白楽天と
だんじり 薙刀鉾

薙刀鉾

九番東町のだんじり 桐本

一番福居町のだんじり 三明
(後ろから)

福居町のしるし 三明幟山
幟の文字は松尾芭蕉の筆と伝わる

二番鍛冶町のしるし 月鉾と
だんじり 二東

三番西町のだんじり 花冠

花冠の見送幕

西町集議所

小蓑山のだんじり蔵

2018年10月8日月曜日

ビゴさんのフランスパン

 すがすがしい青空が広がった休日。久しぶりに布団を干し、シーツを洗濯。羽毛布団も出して干し、カバーをかけてスタンバイOK。ふっくら日に干した布団に眠る幸せ♪


 芦屋のパン屋さんビゴの店のフィリップ・ビゴさんが9月に亡くなりました。ビゴさんは日本にフランスパンを広めたことで昨年『現代の名工』に選ばれたパン職人です。

 父がパン好きだったため、子どもの時からフランスパンに親しんでいました。小学生の時近所にベーカリーができ、焼き立てのフランスパンを食べるようになってますます好きになりました。 パリッと香ばしい皮とふわふわの中身。小麦の香ばしさをそのまま味わうシンプルなフランスパンが大好きです。

 大人になっていろいろなベーカリーのフランスパンを食べる中で、ビゴの店が一番と思うようになりました。皮の硬さ、中身の密度、味、すべてがバランスよく最高です。焼き立てをそのままスライスしてほおばると頬が緩みます。トースターで焼いてもまたおいしい。

 神戸国際会館のビゴの店に土曜日行ってきました。ビゴさんはご病気の治療を続けながら、亡くなる2日前まで店に出ていらっしゃったそうです。

 ビゴさんを偲んで、バタールを買ってきました。ご冥福をお祈りします。

心残りないように


 台風一過の青空の下、秋祭りの屋台が通り過ぎました。


 さて、おばあちゃん(夫の母93歳)は老健で穏やかに日々を送っています。夫が毎日会いに行っても、寝ている時が多いようです。

 そんなおばあちゃん、いつも「ヨッチャンは」と夫を呼んでいるようで、夫が行くと施設の人が「ヨッチャンが来てくれましたよ」とおばあちゃんに言われるとか。

 ところが先日のこと、「お母さんが『サトシ君、マコトちゃん』とおっしゃってましたよ。初めて聞くお名前ですね」とのこと。

 サトシは夫の弟、マコトは夫が生まれる前に当歳で亡くなった兄の名前です。

 実はおばあちゃんとサトシさんは折り合いが悪く、もう何年も顔を合わせることもないまま過ぎているのです。おばあちゃんは今は元気ですが、高齢なのでいつ何があってもおかしくありません。このままおばあちゃんが亡くなってもいいのかなぁ、和解するのは今しかないんじゃないかな、それを取り持てるのは夫だけじゃないかな・・・とずっと思っていた私です。

 おばあちゃんが『サトシ君』と呼んでいたという話がきっかけになって、夫がようやくサトシさんの家を訪ね、「おふくろの見舞いに行ってやってくれないか」と話をしました。

 サトシさんは人生の節目節目でおばあちゃんに進路を無理強いされたことや、お連れ合いがおばあちゃんに尽くしているのに感謝もない(気に入らない嫁と冷たく当たる)などが積み重なり、認知症を発症したおばあちゃんが「お金を取っただろう」と家に乗り込んで来て、近所に筒抜けの大声で怒鳴り散らしたことが決定打となって、「親子の縁を切る」と思い定めていたそうです。

 はじめは「他人だから見舞いに行かない」とかたくなだったサトシさん、最後には「兄貴の顔を立てて一度だけ行ってもいい」と言ってくれました。

 一度のお見舞いで和解はできないかもしれませんが、今の歳がいって弱ったおばあちゃんの姿を見て、どんな方向か分からないけれどサトシさんの中で折り合いがつけばいいなと思います。

2018年10月7日日曜日

必要なのは心の休息

 勤務時間内に絶対終わらない量の仕事と格闘し、毎朝1時間早く出勤し、夕方「ちょっとこれだけ…」と居残りすること一週間。相方が気にしないようにさりげなく、管理職にとがめられないように澄ました顔をして。

 何とかかなり片付いてきて、することリストも1枚に書ききれるようになりました。3連休に入る前にここまでできてホッとしているところです。

 しかし、これがどこまで続くのかなぁ。私はどこまで頑張れるでしょう。

 土曜日、診察でいろいろと相談しました。私としては、仕事量を自分でコントロールできない以上、体調が悪くなれば抗うつ剤の増量もやむなしと考えています。

 先生は、休職の診断書までいかなくても、「このままでは休まざるを得なくなるので、業務量(時間etc)の調整を要します」という内容の診断書を書くケースもあるとのこと。なるほど、いろんな手があるんだなぁと感心しました。

 だけど、現実にはすべての仕事を相方と二人でやりきらなければならないため、私の仕事量を減らすことは不可能です。それに正規の身分でないので、いったん戦力外とみなされたら仕事自体を続けられなくなると思われるので、それは避けたい。

 「抗うつ剤増やしてもいいけどどうしますか?」と聞かれ、うーーーん。まだその段階ではない気もするので、次回の受診まで現状維持で様子を見ることにしました。


 診察の後、仕事のことはすっぱり忘れて気持ちを切り替えたくて、王子動物園に行きました。心配した台風が日本海にそれて、風はあるものの日差しが出て来て気温が上がり、1か月逆戻りしたような暑さです。



 
  
 動物たちもお昼ご飯を食べておねむなのか、暑くてぐったりしてるのか、あちこちでごろり。





 旧ハンター邸を見学。今度北野の異人館にも行ってみたくなりました。
  


 夕方になり、活動的になってきた(?)動物たち。お昼は寝ていたアシカも水しぶきをあげて泳いでいます。



 飼育員さんにナデナデされているコアラ。


  インドゾウはお食事タイム。


 フラミンゴはいつも鮮やかですねぇ。

 あまり時間がなくてゆっくり見て回れなかったのですが、頭から仕事のことが消えてスッキリしました。また煮詰まったら動物園に行こうかな。