2018年6月10日日曜日

割り切れない家族の気持ち


 おばあちゃん(夫の母93歳)が老健に入って半月ほど経ちました。当初、他の入所者に迷惑をかけるかもしれないからと1人部屋を希望し入所しましたが、別段問題がないので4人部屋に移って欲しいと施設側から言われ、今は大部屋にいます。

 日中を皆で過ごす部屋に車いすで連れて行ってもらうのですが、自室に帰りたがってベッドで過ごすことが多いようです。

 夫は毎日会いに行き、洗濯物を持って帰っています。この前会いに行ったときにちょうどおやつの時間で、自室までお茶とおやつを持って来て下さいました。おやつを食べ、「お茶飲むか?」と訊くと、「コーヒーやったら飲むけどなぁ」とおばあちゃん。

 家に連れて帰れたら、飲みたい時にコーヒーを飲ませてあげられる。好きだったシュークリームも食べさせてあげられるのに。

 そう思うと、施設にお願いして良かったのか、本当に家に連れて帰れないのか、という気持ちになるようです。

 好きな時に好きな物だけを食べさせていたら栄養状態が悪くなり体力が衰える。トイレはポータブルで何とかなっても、お風呂に入れられない。着替えも毎日させるのは難しい。家に帰ったらそんな問題が出てくるのはわかっています。

 それでも、おばあちゃんのささやかな願いをかなえてあげられる暮らしをさせてあげたい。家族の気持ちは複雑です。

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