2018年8月19日日曜日

伊賀のおしもん


 夏休みと言えば「田舎のおばあちゃんち」だった子どもの頃。

 茅葺の屋根。タイルのお風呂。簀戸越しの風。庭の池でザリガニ釣り。蝉取り。蚊取り線香。おそうめん。お盆のしつらえ。お墓参り。精霊流し。いとこと遊ぶ。お昼寝。畑で取れたナンバ(トウモロコシ)。マクワ(甜瓜)。叱られて閉じ込められた白蛇さんのいる蔵。お手伝いは朝の門の掃除。爪切りの入ったセルロイドの小箱。怖くて優しい大好きなおばあちゃん。若いおじさんは郵便屋さん。おばあちゃんについて市場で買い物。

 思い出の小箱を開けると、幸せな夏が輝いています。

 田舎は三重県上野市(現在の伊賀市)です。上野の和菓子屋さんで古くから作られている『おしもん』というお菓子があります。内陸の上野は交通の便が悪く、昔は鮮魚が手に入りませんでした。そのため、お祝いの席に欠かせない鯛をかたどったおしもんが作られました。お祝いや内祝いに使われ、もらった家では細く切り分けて食べたり、ご近所にお裾分けしたそうです。

 我が家にも毎年お正月におばあちゃんが送ってくれ、家族でちょっとずつ食べました。

 そのおしもんを、先日上野へ行った妹からもらいました。現代のおしもんは小さく可愛らしい鯛の形。味は昔と変わりなく、本当に懐かしかったです。ネットで見ると今でも昔ながらの大きな鯛のおしもんもあるようです。

 一度上野に行きたいなぁ。日帰りで行く手はないかしらと列車の時間を調べたりしています。

2 件のコメント:

  1. こんにちは。やっと9月ですね、今年は暑くて乗り切れるか不安でした。

    私はどうやら双極二型(型はまだわからない)のようです。
    これまでの躁エピソードは、医者に言わなかったし聞かれなかったし、自分も躁鬱には関心なかったので気付きませんでした。

    でもふと、当事者のチャットで話していて、気づいたので、医者にいってみたら、処方がその日から変わり、抗うつ剤は2ヶ月かけて断薬しました。
    いまは炭酸リチウムを飲んでます。

    鬱と双極(特に二型)は判別が難しいと聞きますが…過去の躁エピソードを聞くことさえしてくれたら、結構疑いは持ってくれやすんだとおもうんですけどね…

    今まで出会ったどの医者も、気づいてくれなかったのは残念です。
    せっかくの正社員の職場(10年勤務)も辞めちゃったし、お先真っ暗です。

    最近は、もう生きるのがしんどくなりました。
    でも、子供もいるし、もう少し頑張ります。

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    1. >あひるさん
      コメントいただいていたのに、気づかず返信できなくてすみませんでした。

      双極性障害だったことが分かって治療方針も変わったのですね。症状が緩和され、安定していくよう祈っています。

      双極性障害の人は、うつエピソードの時はつらくて通院しますが、躁エピソードになると治ったと感じて通院を中断することが多く、主治医が躁エピソード時の様子を見ていないので見逃されていることが多いと聞きます。
      ご自身で気づかれたのは本当に良かったです。

      生きるのがしんどいということですが、その後いかがですか?
      いろんな社会資源を利用しながら、少しでも楽に生きられますように。

      また教えてください。

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