2020年4月12日日曜日

針仕事




 子どもの頃、お人形の洋服を器用に作ったのは妹でした。私も真似をしてみるけれど、全然素敵にできなくてつまらなかったんです。

 祖母は着物の仕立てをして生計を立てていたし、母は私たち姉妹のよそゆきをミシンで縫ってくれました。何よりも、身近にいた叔母があらゆる手芸を得意として、お人形の服の縫い方を教えてくれたのも叔母でした。

 長じて妹たちは洋服屋をしています。でも私は…。ボタン付けと裾のおりたスカートのまつり縫いしかできません。子どもが小学生の時に通学で必要な袋物を縫ったのが最後ぐらいで、すでにミシンも壊れて捨ててしまったし、針仕事なんか無理無理。

 ところがこのところのコロナウイルス騒ぎです。職場ではマスク着用命令が出ており、そうでなくても仕事が相談業務なのでうつらない・うつさないためにマスクは絶対必要です。でも、マスク売ってません。仕事があるので早朝にドラッグストアに並ぶこともできません。

 安倍総理がマスクを一家に2枚配ってくれるそうですが、給食マスクのような代物という噂も。それなら自分で作ってみようかしら。と思いついて、生地を探してみました。

 もう着なくなったシャツや新品のサイズが合わないシーツなど使えそうです。不織布も見つけたので間に挟んだらどうでしょう。ゴム紐はどこにも売ってないので、アマゾンで注文しました(まだ届いていません)

 型紙はネットにいろいろあります。試しに一つ縫ってみました。久しぶりだし、ミシンがあればあっという間でしょうが手縫いでチクチク、合わせ方を間違えて解いてやり直す、なかなか時間がかかりましたが、何とか一つできました。試作品なのでフィルター代わりの不織布は挟んでいません。どうやって挟むか今検討中です。

 妹に「できた~」と写真を送ると、店で売る手作りマスクの写真が送られて来て、「ご注文は~?」 それがまた素敵な生地だったので、思わず「3枚ください」と言ってしまいました。あれあれ。

 でも私ももうちょっと頑張って増産してみますよ。

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