2016年11月27日日曜日

おばあちゃん91歳

 おばあちゃん(夫の母)、大正14年生まれの91歳。おじいちゃんが亡くなって16年、岡山で一人暮らしをしてきました。
 気性の激しい人で、いつでも自分が一番でないと気が済まない負けず嫌いな性分です。若いころ貧乏をしたり、おじいちゃんの病気やパチンコで苦労をし、困難に負けず働いて子供を大学にやり、家も建てました。
 とても頑張ってきた人なので、自信家で人には厳しい。私にとってはたいへんコワく苦手な姑様です。

 そんな人一倍しっかりしたおばあちゃんでしたが、80代半ばごろから認知症の兆しが出てきました。 ゴミ出しのルールが分からなくなったり、お金をしまい込んでどこにあるか分からなくなったり・・・。近所に住む次男の家に泥棒呼ばわりして怒鳴り込んだりし、次男とは断絶状態になってしまいました。

 長男である夫は、3年前に退職してから泊まり込みで見守りに行くようになりました。はじめは数日滞在して戻ることを月2回ほどしていましたが、おばあちゃんは段々食事を作ることができなくなり、買い物に行って迷子になり警察のご厄介になるなど、独居が難しくなってきました。この2年ほどは日曜夜から金曜まで岡山でおばあちゃんと暮らし、週末には自宅に戻るという単身赴任状態になりました。

 自宅では家事一切したこともなかった夫ですが、買い物に行き食事を作り、掃除や洗濯をし、耳が遠く認知症のおばあちゃんの相手をして本当によくやっています。こちらでは自治会の役員をしているので、会合や出事も多く、これまではおばあちゃんのご飯を作り置きして週末に戻る生活を続けてきたのです。


 先月、日曜の晩に岡山に行ってみると、おばあちゃんが動けなくなっていました。腰椎の圧迫骨折で入院。6週間入院し、リハビリを経て自力で歩き、トイレにも行けるようになって、先日退院しました。

 おばあちゃんは要介護認定は受けていたものの、これまで介護サービスを使っていませんでした。入院中に退院後の生活についてケアマネさんといろいろ相談し、ベッドを借りたり、夫が自宅に戻る日にはショートステイを利用するなどの計画を立ててもらい、施設と契約をして退院に備えました。

 ベッドについては、6週間の入院で慣れていたからか、全く違和感を持たず使ってくれたようです。自宅に戻ってもトイレまで自力で移動し、一人で用を足して戻れるなど、何とか身体介護は必要ない状態を維持しています。

 しかし、心配していたショートステイ。施設のお迎えが来たのですが、おばあちゃん「ここはワシの家じゃ!どこにも行かん!!」と言い張り、てこでも動かなかったということ。そのため、夫は週末に帰って来られなくなりました。

 ケアマネさんは「ちょっとハードルが高かったですかねぇ。まずはデイサービスで慣れてもらいましょうか」とおっしゃっているそうです。自宅のお風呂に一人で入るのは危険があるので、入浴もショートステイ時に・・・と段取りをしていました。デイを利用したら入浴もでき助かります。これからどうやって施設を利用できるようになるか、相談しながら・・・ということになりました。

 
 素直に人の言うことを聞くようなおばあちゃんでは、やっぱりなかった(;^ω^) 説明されても理解力が落ちているし、訳が分からなければ不安なのも分かります。けれど、おばあちゃんにとっても施設でメリハリのある時間を過ごすことは、家で終日ゴロゴロしているよりいいはずなので、行けるようになれば楽しみになると思うのです。 

 おばあちゃんと家族がいい方向に進めるように願っています。

2 件のコメント:

  1. そうなんですね…。なかなか、難しいですよね。意思表示がはっきりしていらっしゃる方を、お誘いすることは…。お迎えに来ていただいても…。一度利用されてみて、楽しい場所だと、わかって下さるといいのですけれど…。無理強いはいけませんし、ご主人の体調もありますし…。

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    1. 難しいですよね。家でゴロゴロしていて何が悪いと本人の身になればそう思いますし、かといって一人にはもうできなくなっているので、看る人がいない時をどうするか…。
      自分が年老いた時、素直にショートステイに行けるか…考えてしまいました。

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