2017年9月3日日曜日

若松英輔を読む


 亡くなった人は死者として存在している。これは今の私の実感です。

 心の中に生きているとか、私たちが忘れないでいる限り亡くなった人も死なないとか、よく言いますよね。私は、亡くなった人というのは生きている人の思いの中に閉じ込められているのじゃなくて、姿かたちはなくとも生き生きと存在し、私たちに祈りや願いをもって働きかけていると感じています。

 若松英輔さんの『死者との対話』を読んで、死者の実存をはっきりと語る人が実はたくさんいらっしゃることを知りました。

 若松さんの死者論、若松さんが取り上げているほかの作品を読んでみるつもりです。

2 件のコメント:

  1. 以前にお話ししていた、飯田史彦さんの「生きがいの創造」の中にも。お亡くなりになられた方との会話が出てきますね。私も、人は亡くなってからも、その魂は永遠に生きていると感じる方です

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    1. >かずっちさん
      若松さんが、「空気、人の気持ちなど目に見えなくても存在するものがある。亡くなった人も目には見えないけれど実在している」とおっしゃってます。
      魂は生きているときは身体を包み、身体がなくなれば魂として生きているそうです。

      実は私、最近気づいたのですが、亡くなった人との関係は、生きていた時の延長ではなく、亡くなった時から出会い直しているような気がします。

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