お彼岸を前に、実家のお墓参りに行ってきました。実家の墓所は祖父の出身地和田山にあります。父が8代目当主なんですが、6代目で家が没落し、現在和田山には親戚も全く住んでいません。
墓所には江戸時代からの古い墓石が十何基も並んでいます。母が存命の頃はお寺から年忌法要のお知らせが来て、それが「何代何兵衛の妻○○の二百回忌」とかいうのでびっくりでした。少しずらしたりして祖父や祖母の年忌法要と合わせて法事を営んでいました。
父の代で本当に途絶えてしまう家系なんですが、墓所をどうするのかは考えていません。今のところ父や叔父叔母がお盆やお彼岸に誘い合わせてお参りしています。しかし皆が80代前後になっているので、墓所の維持管理がいつまでできるか分からないところです。
私は8代目の長女です。きょうだいは妹が二人。いずれは父に代わって私たちが墓所の管理をし、ゆくゆくは墓じまいも考えないといけないでしょう。
私は結婚当初、姑から「嫁に来た者は実家と縁を切れ」と言われ、夫方の墓参りは盆正月彼岸と当然のようにするけれど、実家の方は行きづらくて、祖父母の法事に出席したときに参るぐらいでした。
しかし、現実に親世代が年を取って来て、お墓参りにいつまで行けるか分からなくなってくると、嫁に行ったとか何とか言ってる場合ではありません。
今回お墓参りに行けたのは、夫が「自分は自分方のお墓に参るから、そちらはそちらでお参りに行けば」と言ったからでした。なるほど、手分けすれば両方のお墓にお参りできるじゃないですか。有難い提案でした。 夫方の墓参りはお盆に揃って行ったので、お彼岸はそれぞれ分かれてお参りするのは良い考えです。
という訳で、お彼岸には少し早いのですが次男と二人で和田山まで行ってきました。
天空の城と言われる朝来市の竹田城跡は和田山の隣の駅(竹田駅)が最寄です。ローカル線でごとごとと揺られ、竹田駅で降りる人が結構いらっしゃいました。私たちはもう一つ先まで。駅から徒歩10分。和田山は秋風が吹いていました。
お盆に父たちがお参りしているので、墓所には雑草もなくすっきりとしていました。古いお花を片付け、墓石を洗ってお参りをしました。
近くの喫茶店でお昼にしました。次男が頼んだスパゲッティ、パスタを軽く炒めてソースをかけてあり、とってもおいしそう! 私のサラダ&焼きそばも美味しかったです。
ね、喫茶店のスパゲッティって感じでしょ?
食事をせずに駅に行けば間に合ったのですが、それを逃すと1時間半近く次の列車がありませんでした。ずいぶん時間があるので、駅の裏手を歩いてみることにしました。
以前は播但線・山陰線にSLが走っており、その当時の遺構が残っていました。機関車に給水するための塔(タンク)や、レンガ造りの機関庫。 ツタに覆われ屋根が抜けて物寂しい景色です。
駅前通りの菓子屋で銘菓鮎のさゝやきを買って、帰路につきました。
列車が竹田駅に着くと、朝の列車で同じだった人が乗り込んでいらっしゃいました。竹田城跡に登り、食事をしてちょうどこの時間なんでしょう。朝は静かにパンフレットを眺めておられたのに、ずいぶんおしゃべりが弾んでいるのは楽しかったからでしょうね。
私たちもいつかお墓参りの帰りにでも竹田城跡に行ってみたいな。朝もっと早く家を出ないとダメかしらね。
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