先月から今月にかけて計5回にわたり、市の登録手話通訳者の現任研修がありました。そのうち4回は平日の晩で、仕事を終えてから参加し、最後は今日(土曜日)の午前中で、早朝地区の公民館の掃除に出た後で出席しました。
手話の勉強を始めて25年ほどになります。当地に引っ越してきてからは勉強にも手話サークルやろうあ者との活動にも熱を入れて取り組みました。その頃は仕事をしていなかったので、平日休日夜間を問わず勉強会や研修会、大会にもどんどん参加しました。その頃学び、吸収したことが土台となっています。
しかし、その後うつになり、手話活動から離れざるを得なくなりました。病状が軽快しても、手話の勉強や活動は脳を酷使して疲れるので、再燃の心配が離れず、体調を維持する自信が持てなくてなかなか戻れなかったのです。
そのうち仕事をすることになり、平日昼間のサークルや手話通訳に行けなくなりました。働きながら手話活動をしている人は、夜間の手話サークルに所属し、休日に勉強や研修に行くのですが、私は仕事だけでぎりぎり限界なのです。仕事ができるまでに回復したのなら手話にも戻れるでしょうと言われますが、両立はとても無理です。
だから、私の手話の家は土台はしっかり出来ているけれど、その上に建築することができないまま年月が過ぎているのです。
今回、現任研修ということで「これだけは這ってでも出席しなければ」と覚悟して頑張りました。バリバリ学んでいた頃にたくさん本も買いましたが、それから20年近くが経って理論も進み法律も変わっています。この際一から学び直しだと思い、最新の本を買いました。
5回の研修は、手話の魅力を思い出し、手話が好きだという気持ちを再確認することができました。勉強を続け活動を続けるためには好きだけではだめですが、一番底に好きという気持ちがあるのは私の強みだと思います。これからも私なりのペースで進んでいきたいと思っています。
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