朝食、洗濯の後、いよいよ今回の旅の目的、娘の家の片付けを始めます。娘が新卒で就職し札幌に来た11年前、私は引っ越しの際に同行せず、すべてを娘一人に任せてしまいました。賃貸マンションの契約、家電や生活用品の購入なども娘一人でやりました。今にして思えば当時末息子(次男)も高校生だったんだし、しばらく留守にして行ってやれば良かったのに。
必要最低限の家具の購入などをちゃんと最初に手伝っていれば、もっと暮らしやすい状態で生活を始められたと思います。引っ越し荷物の開梱なども、一人で仕事の合間にやるのは大変だったでしょう。
だから、娘の部屋にはまず家具がない。ありあわせの段ボール箱を収納代わりにしています。購入した家電などの箱も、捨て方が分からない(通常のごみ回収には出せず、廃品回収の情報がない)ために部屋に積んであります。
せっかく2部屋あるのに、一部屋はそんな物で埋まり使えなくなっています。泊まりに行っても寝る場所もないので、夫が同行するのはとても無理、実家の妹を誘いたくても誘えない。この現状を何とかしたいと思っていました。
私自身がリフォーム前の家をほとんどごみ屋敷にしていたので、収納場所がなく時間もなくスキルもなく人手もない場合の片付けがどれほど難しいかよく分かっています。ごみ屋敷とまではいかなくても、いったんどうにもならないまでに散らかってしまうと、どこから手をつければよいか分からなくなり、よほどのきっかけがないと自力で何とかすることはほとんど不可能です。
これまで一人で行っても、なかなか大掛かりな片づけをする時間が取れずにいました。今回、リフォーム前に私と共に大変な思いをした次男が、観光よりも何よりも家を片付けるんだと使命感に燃えて赴いたのです。心強い助っ人を得て、旅の目的が決まりました。
さて、その次男が陣頭指揮を執り(ちょっと口うるさくてどうかと思いましたが)不要の物を分類して、私と娘がごみ袋に入れたり紐でくくったりして、捨てられるようにしました。幸いだったのが、最近どこにでもできているリサイクルステーションがマンションのすぐ近くにできていたことです。車もなく人力で運ぶしかない私たちにとって、本当にラッキーでした。
くくった段ボールや雑誌類を3人で何往復もして運びました。プラごみ類(家電の梱包に使われていた発泡スチロールなど)は市のごみ回収の時に少しずつ出すしかないので、袋に入れて部屋の隅に積み上げました。ほぼそれだけの作業で部屋が見違えるようにスッキリし、殺風景なほどになりました。
作業が終わってティータイムです |
関西では見かけないお刺身を買いました |
おうちごはん 食器があまりありません |
親と弟が押しかけてきて、やいやい言われて掃除する羽目になった娘にとっては有難迷惑だったかもしれませんが、本当なら11年前にここまでして帰れば良かった長い宿題をやっと果たせて、私はホッとしました。
リサイクルステーションですが、私たちが何度も運ぶ間にも、ひっきりなしに車がやって来ました。管理する会社の大型トラックに、作業員さんが粗大ごみを荷台一杯に積んでいました。私たちと同じように、大型連休を利用して家の片付けや掃除に取り組む人が多いんだなぁと、なんだか楽しい気持ちになりました。
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