2022年8月7日日曜日

姫路市美術館へ

 海の日の3連休の一日、姫路市美術館へ『野田弘志ー真理のリアリズム』展を観に行きました。野田弘志はリアリズム絵画を代表する一人で、私は新聞小説「湿原」(加賀乙彦)の挿絵(1983年~1984年)をずっと見ていて知っていました。多分その頃に雑誌か何かに載った少女の絵を切り抜いて取っていたのも野田弘志の作品だったのではと思いますが、失くしてしまって確かめることはできなせん。

 この展覧会では「湿原」の挿絵が154点、所在が分かっているすべて展示してありました。鉛筆書きのそのほとんどがとても小さな絵でした。丹念に見ていくと時間がいくらあっても足りないほどでした。

 また大きなカンヴァスに描かれた油彩の美しさにも見入りました。身を置きたいような風景。生命力を強く感じる人物や生物など。本当に閉館時間になってしまい、最後駆け足になって残念でした。



 姫路市美術館は煉瓦造りの建物が美しく、彫刻を配した前庭も広々として気持ちのいい空間です。その庭園で『庭園アートプロジェクト 中谷芙二子《霧の彫刻#47769白鷺が飛ぶ》』が開催されています。人工的に発生させた霧が風に吹かれて流れ、幻想的な風景が出現します。

 霧の彫刻は来年3月12日までの開館日に発生するとのこと、機会があればまた行ってみたいです。

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