2017年5月26日金曜日
“精神疾患の親を持つ子ども”
NHKハートネットTVで4月に放送されたWEB連動企画“チエノバ”「精神疾患の親を持つ子ども」の録画を見ました。
私はうつ病の親という立場です。子どもたちが小学生の時に発病しました。身体は動かないし心は苦しくて、何もかもがめちゃめちゃでした。
制服の洗濯ができない、参観日に行けない、食事が作れない、宿題を見てやれない、家を片付けたり掃除したりできない、話を聴いてやれない。何にもできないお母さんで、家もごみ屋敷さながらでした。
食事をしない私に、娘は毎日「ご飯ちょっとでも食べないとあかん」と言いました。幼い次男は買い物に行けない私に付き添ってスーパーに一緒に行ってくれました。夕食のおかずが生卵とふりかけだけでも文句を言いませんでした。進学の時も自分で決め、勉強も何も言わなくてもしました。姉弟3人でいつもわちゃわちゃしていました。
全部、「そうせざるを得なかった」のだと思います。
子どもたちには見せないようにしていましたが、希死念慮がずっとあり、私が死んだらもっといいお母さんが来て子どもたちも幸せになれると思っていました。
矛盾していますが、人生をリセットしたかったけれど、病気の身で子どもたちを連れて家を出てどうやって生活すればいいのでしょう。争ったら生活力のない私は子どもを取られてしまうでしょう。子どもたちと離れることだけは絶対に嫌でした。
私は、自分のことだけで手がいっぱいだったのです。
うつ病の親と暮らし、十分に顧みられることなく育った子どもたち。親を気遣い助けることで、子どもでいることを奪われた子どもたち。私が子どもたちに負わせた傷はとても大きいと思います。負わされたマイナスを埋め、プラスを積んでいくのは困難な道です。
過去の事実はもう取り返しがつきませんが、これから私にできる事があれば何でもしたいと思っています。親として、してやれることがあるならどんなことでも。
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過去にどんなことがあろうとも、そのことを潜り抜けてきたからこそ、解ることもあるし、今を生きることが出来る。私は、何にも言えない。様々なことを思いながらも日常生活をして生きている。しかし、本当に生きている自信がない。偉そうに言えることなど、ひとつもない!!!
返信削除>かずっちさん
削除生きてきた過去があるからこそ、今がある、それは確かですよね。でもそこに生きづらさの原因があるとしたら、その過去に向き合わなくてはならないかもしれません。それが、自分に何の責任もない、育ちの過程で負わされたものだったら、向き合い乗り越えるのはとても困難な道です。
かずっちさんは「生きている自信がない」のですか…?